
景山 源吾 さん 2021年
「これが、できないんですよ。けんしょう炎。ばかなことよ」

1人での介護には限界が…。介護保険サービスを利用し、ホームヘルパーや訪問鍼灸師などを自宅に呼ぶようになりました。
景山 源吾 さん 2015年
「よその人を入れるというのは(最初は)抵抗ありますよね」

― 頼らないと難しい?
「はい。やっぱり自分じゃ、ここまでようしないなと思いましたね」

デイサービスやショートステイも進んで利用し、自分に余裕を持たせることを意識するようになりました。

景山 源吾 さん 2015年
「『ばんざい!』くらいにほっとします。車が出た瞬間に」
壁に飾られた絵には、苦労がにじんでいます。

景山 源吾 さん 2015年
「間違いなくね、これは本音ですよ。自分が一生懸命、(介護)すればするほど、元気になるじゃないですか、本人は。介護する方は、いつまで看にゃいかんのかねというのが背中にはおるんですよね。まあ、その矛盾でいいと思うんですよ」

がんばらなくていい…。頼ればいい…。景山さんが、過去の自分から学び、今、介護で悩んでいる人に伝えたい言葉です。
先月、着々と展示の準備を進めていた景山さん。個展を開く1番の理由を教えてくれました。

景山 源吾 さん
「(介護している人が)孤立したら、いい方向に行かないので。絵を展示しながら、そういう関係の人(介護に悩む人)が来たら、わたしが話して、最終的にはいろんないい組織があるから、つながってねというのが目的なんです」

家に閉じこもって介護をしている人が一歩外に出るきっかけになれば…。そう願いを込めて、案内状には「介護の相談だけでも歓迎」と書きました。

そして、当日…。