台風を流す上空の風がなく迷走?秋でも偏西風に乗れずにノロノロ

台風18号は先週までの予想に比べると、非常に強い勢力に発達して北上のスピードが遅くなっています。これには周辺の上空の高気圧が台風の北側に張り出していて北上をブロックする形になっています。

2日(水)になると北側の高気圧は多少弱まるため台風は北寄りへと進めるようになります。ただ台風の周辺には台風を加速させるような上空の風は吹いていないため動きは比較的ゆっくりです。
台風を大きく加速させるような風が吹いている上空の偏西風の流れは朝鮮半島付近と離れたところを吹いています。

その後、3日以降、台風は先島諸島付近からゆっくり東シナ海を北上する見込みですが、上空の偏西風は南へ下がることなく北上していきます。

台風が東シナ海にいる間、台風を大きく流すような上空の目立った風はないために進路が定まっていません。台風進路予想の4日先、5日先の予報円が大きくなり重なっているのはこうした理由も一つにありそうです。