79年経った今でも毎年、慰霊の行事が開かれ、遺族や京都大学の後輩たちが祈りを捧げます。大学は災害の翌年から亡くなった原爆調査班11人の意思を受け継ぎ、調査を再開したといいます。

京都大学 大学院 伊佐正 研究科長
「亡くなった11人の死を無駄にしてはいけないということで調査し分析した結果が原爆症の概念の確立や被爆者の救済につながっていった」

原爆調査班の一員で殉職した祖父をもつ大井さんも毎年、必ずこの地を訪れます。

京都府から 大井千世 さん
「忘れてはいけないと思うんです。この地でこういうことがあって殉職した先生がいて。若い世代にもつないでほしい」

79年前のフィルムには原爆投下という惨状の陰で追い打ちをかけるように起こった大災害の悲劇も記録されています。