記念すべきデビュー戦(2010年)。小さい身体に大きな赤いマスクをかぶっているのが、古庄くん(当時4歳)です。結果は、開始3秒で1本負け…。

デビュー戦 当時4歳(2010年)

しかし、いまも古庄くんを指導する 島本一二三(かずふみ)さんは、当時の印象をこう語ります。

新極真会 大濱道場 島本一二三 師範代
「幼稚園のころから強い子がいるなって、勢いのいい元気な子がいるなっていうのは感じていました。稽古にどん欲に、とにかくがむしゃらにできる子なので、顔を見て、雰囲気を見て、『この子は将来、世界で活躍する子だな』っていうのは感じていました」

初めてトロフィーをもらったのは4歳のとき。島本さんの言葉どおり、すぐに頭角を現した古庄くんですが、前回、中学1年生で優勝してから今回の王座奪還まで5年の歳月を要しました。

広島皆実高校 3年 古庄正樹 くん
「すごくきつい期間で、なかなか優勝っていうのに届かなくて、くやしい思いが続いていたんですけど、高校3年生の最後に優勝できて、すごくうれしいです。高校生で優勝して、そこからのスタートだと思うので、ここから大人の部に行けるような優勝だったと思います」

来年、大学生になり、さらなる強豪選手たちと出会うことになる古庄くんにとっては、ここからが本当のスタート。目指す先は1つです。

新極真会 大濱道場 島本一二三 師範代
「無差別級の世界チャンピオンっていうのが、われわれの空手界では最高峰の舞台ですので、そこで世界一を必ず獲ってもらえるように日々、伝えています」

正樹 くんの父親 古庄英行 さん
「もう、やっぱり世界チャンピオンになってほしいですね、大人の大会で」

古庄正樹 くん
「ここからどんどん全日本や世界大会に向けて、次もまた優勝できるようにがんばります」

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小宅世人 アナウンサー
「負けず嫌い」と語る古庄くんですが、空手が大好きで、「夏休みの思い出は?」と聞くと「空手です!」と返ってくるくらい、空手一本なんだそうです。無差別級世界チャンピオンをめざす古庄くんの今後に期待です。