広島市安佐南区の広島ハートセンターです。心臓疾患が専門ですが、熱中症の救急患者の対応でも大忙しです。
午後2時半、40代半ばの男性が運ばれてきました。男性は、炎天下のなか、朝から水道メーターの検針をしていたところ、足の力が抜け、歩けなくなりました。その後、呼吸が苦しくなり、けいれんが始まったといいます。

意識ははっきりしているものの、エコーをあてると…
広島ハートセンター 木村祐之 院長
「下大静脈がペチャンコで水分がほぼない。冷やした点滴ある?」
男性は、取材に対し、「尋常でない汗の量が出続けていた。ただ、途中から水を飲もうとすると、体が受け付けなくなった」と話していました。
屋内で熱中症になったケースも少なくありません。

70代女性は、前日に自宅で意識がもうろうとし、熱中症と診断されました。翌朝になっても熱が38℃台と下がりませんでした。ふだんから窓を開けたり扇風機を回したりしていますが、エアコンは夜の就寝をはじめつけない時間もあるといいます。
70代女性の親族
「電気代が(月)1万円を超えるとちょっと…。少しでも安くするため、時間帯を決めてクーラーをつけるが、涼しくなるまではつけた方がいい」