この日、ハワイの日系人たちは、8歳のときに被爆した 小倉桂子 さんの証言を聞きました。平和公園とパールハーバー国立記念公園の姉妹公園協定に基づくものです。

被爆者 小倉桂子 さん(86)
「午前8時15分、目がくらむような閃光で目の前が真っ白になりました。その直後、強烈な爆風で息ができず、立っていられません。まるで台風の中にいるみたい。わたしは道路にたたきつけられ、意識を失ったのです」

小倉さんはおよそ1時間の被爆証言を終えると、最後にこう語りかけました。

小倉さん
「よく『アメリカを憎いと思ったか』っていうふうにアメリカから来られた方、言われますけれども、実際の感情としては明日を生きるのが精いっぱい。それに圧倒的な力の差を感じましてね。もう吹っ飛んでしまうぐらいだったんですね。必死だった。そして今思うに、わたしたちの願いはここにある『For we shall not repeat the evil』、こんなことは絶対に繰り返されてはいけない』ということ」

日系3世の女性
「おそらく、わたしが日本出身ではないせいで、日本とアメリカはいつもいい関係だと感じていました。悪い感情はなく、平和を促進したいと考えていることを知ってうれしいです」

上原さん
「ハワイと広島というのはお互い、戦争が始まって、戦争が終わったという関係の地域なんですけれども、それを許し合う心、そして前に進む。ハワイと広島をつなげる架け橋のお手伝いができればいいなって本当に思いました」