漁場への影響は 毎月 調査船を出して水質を調べ

漁場にはどんな影響があるのか。県水産海洋技術センターは毎月、調査船を出して調べています。

柴田和広 記者
「今、廿日市浄化センター近くのカキの養殖場に来ました。これから水質調査のため、水を採取します」

3月の調査に同行しました。「地御前かき」で知られるカキの養殖漁場です。

調査は、窒素やリンの濃度、プランクトンの量などを調べます。カキの身入りはどうでしょうか。

県水産海技センター 戸井真一郎 次長
「まだ軽々には言えないんですけど、ことしはいいと聞いております」

もう一つの試験か所、呉市の広浄化センター近くの漁場では、イカダのカキを引き揚げました。

県水産海技センター 戸井真一郎 次長
「重たいです。身がしっかり入っています」

引き揚げたカキはセンターに持ち帰って詳しく調べます。

県水産海技センター 戸井真一郎 次長
「サンプルのカキ、かなりいいですね。身入りがよくてですね、よく太っている」

― それは緩和運転の成果ですか?
「一概には言えませんが、そうあってほしいですね」

広島県では今年度以降、試験か所を増やして、3年間の試験で効果が分かれば本格実施する考えです。