まずは日差しが直接あたっていないシフトレバー近くでの実験です。窓を閉めて待つこと30分…。

記者
「37℃…、当然なんですけど、やっぱり暑いですね。シートのあたりは日陰でまあほんのり暖かいというか、熱いぐらい。車内の37℃よりは熱く感じますね」


次に、直射日光が当たっているところで実験してみました。最初の実験とはまったく違う結果となりました。


記者
「この辺は日なたなので…。熱っ! やばいですね。熱っ!! でもなんか…。熱っ!!! ここが一番熱いですね! 全然、温度が違うように感じます」

ダッシュボードの一番熱かったところを測ってみると…、なんと77℃!


車内の温度の倍に達していました。

エアコンの吹き出し口に置いていたスマホホルダーは57℃。


助手席のシートも45℃近くに達していました。


こうした状況で充電器につないだスマホを置きっぱなしにした場合、スマホ本体の温度は何℃まで上がるのか、電気通信大学などが実験しています。

ダッシュボードでも、スマホホルダーでも、シートの上でも、スマホは50℃から60℃ぐらいまで上がり続けていました。


リチウムイオン電池を製造している「エリーパワー」です。銃弾が打ち込まれても発火しない電池を開発しているリチウムイオン電池の専門業者です。開発に携わる河上副社長は、夏場の、電池の熱暴走に注意を呼び掛けています。


エリーパワー 河上清源 副社長
「(夏の車内は)かなり厳しい温度になって、危険な状態になる可能性が十分あると思う。スマートフォンやモバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、かなりエネルギー密度の高い材料を使っているので、ある温度まで上がってくると、自己発熱して熱暴走に至る。やはり劣化というのが1つポイント。暑いところで使っていると、普通の25℃で使用する環境と比べて、劣化が何倍も早く進む」


河上副社長によりますと、新しいバッテリーの場合、温度が高くなってもただちに危険になるわけではないということですが、まずは、高温の場所にスマホを置きっぱなしにしない


そして、異常を感じたらすみやかに電源を切る! みなさん、この夏、ご注意を。


ー あの熱暴走、爆発する様子を見ると、本当に気をつけようと思いますね…。そうとう車内、熱いですもんね…。

ー 車内は黒かったりするので、より熱を吸収しやすいのかなと思いましたし、爆発は稀なケースかもしれないですけど、携帯が発熱によって使えなくなると困ることは多々…。気をつけないと。

ー エリーパワーによりますと、リチウムイオン電池が入った製品の取扱説明書に製品の保管温度について記載があるということです。わたしの身の回りの物を見てみると、保管温度はだいたい-10℃ぐらいから45℃ぐらいまででした。一度、確認してみてください。

ー 生活空間だったら、大丈夫ということで、本当に車内は危険ということですね。