スマホに電子タバコ、ゲーム機に携帯型扇風機…。

真夏となった今、車の中に置きっぱなしにしていると…。
記者
「この辺は日なたなので…。熱っ! ここが一番熱いですね!」
エリーパワー 河上清源 副社長
「かなり厳しい温度になって、危険な状態になる可能性が…」
今回のテーマは、『それを熱暴走と言います! リチウムイオン電池、最悪の場合は発火のおそれも』です。
暑さが続いていますが、みなさん、エンジンを止めた車の中でスマホなどの電子機器を置きっぱなしにしないでください。
服のポケットに入れていて、運転の邪魔だからつい取り出しておいていたりとか、あとは社内で充電していてそのままにしていたりとか、ありそうですよね。荷物がかさばっているとき、置いていってしまうことも…。
消防庁によりますと、全国でおととしまでの過去5年間、リチウムイオン電池が原因となる火災は1048件起きていて、年々増えているんです。

リチウムイオン電池を使った電子機器が増えていて、利用者も増えているからこうした状況になっていると考えられます。
月ごとに見てみると、年間を通した火災の発生件数はだいたい同じぐらいです。

ただ、夏場は特に注意が必要です。
製品評価技術基盤機構(NITE)の実験映像です。
携帯型扇風機をリュックから取り出そうとして、落としてしまいましたが…、そのまま首にぶら下げて使い始めました。

衝撃が加わることを繰り返し、そのまま使っていると…。

バンッ!

爆発の原因は、中にあるリチウムイオン電池です。
NITE 製品安全広報課 岡田有毅さん
「電池にはプラス極とマイナス極があり、その中でも2つが分離された状態になっているが、衝撃などで破壊されてプラス極とマイナス極がくっついてしまうことがある。そこでショートが起きて、発火・破裂する事故に至ることがある」

リチウムイオン電池がショートして、発生した熱が制御不能になることを「熱暴走」と呼びます。