今週は週始めに大雨となるなど、スッキリしない天気が続いた中国地方ですが、この週末からは夏の高気圧の勢力が強まり、ようやく晴れの天気が多くなる予報となっています。ただ7月の天気は「梅雨明けしたはずなのになんだか曇りや雨の日が多かった」という印象を持つ人も少なくないかもしれません。
6月1日~7月22日までの広島市中区における日中の天気と1日に降った雨量を見ると…。

6月28日に梅雨明けが発表されたあとも、曇りや雨の日が多かったことがわかります。

「0.0」という数字は、雨は降ったものの雨量が0.5ミリに達しなかった場合です。パラっと雨が降ったり弱い霧雨が降ったりするケースなどがこれに該当します。
ところで、ことしの中国地方の梅雨明けは「史上最も早い梅雨明け」として大きく注目されました。平年(7月19日)よりも3週間も早い発表で、気象庁が6月のうちに中国地方に梅雨明けを発表したのは1951年の統計開始以降初めてでした。

ただ、この6月28日という日付は確定したものではなく、今後、変わる可能性があります。
現時点での気象庁の梅雨明け(入り)の発表は、あくまで「梅雨明け(入り)したと見られる」という速報的なものです。気象庁の発表文をよくみると、注意事項として、「後日、検討を行い、発表期日が変更となる場合がある」と記載されています。

例年、気象庁は梅雨の時期について、その後、実際の天候を振り返って見直しを行います。そして9月はじめに梅雨入り・梅雨明けの確定日を発表します。
去年(2021年)の結果をみてみると、中国地方では、梅雨入りの時期が見直され、速報値より3日早くなりました。
では、どれくらいの頻度で梅雨の時期は変更されるのでしょうか。