政府が、うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の新たな訓練場を建設する計画で、沖縄防衛局は11日に住民向けの説明会を開き訓練場の必要性を強調しましたが、参加した住民からは反発の声がありました。

防衛省はうるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を新たに建設する計画で、来年度中に土地を取得し、2026年度にも工事を始めるとしています。

11日に開かれた沖縄防衛局の説明会は、建設予定地に近い旭区と東山区の住民のみに限定したものでおよそ280人が参加しました。

説明会で防衛局は、部隊の改編に伴う人員増加で訓練場が不足している現状などを説明し、訓練場の必要性を強調しました。


その上で実弾や空砲を使用しない災害時や緊急時を除きヘリは飛行しないなど「地域への影響を最小限にする」として理解を求めましたが、住民からは反発の声があがりました。
参加した住民
「自分たちの利便性だけ。周りは考えない。これが防衛局ですか」
参加した住民
「みんなもう怒っています。絶対にできません。スケジュール取り消してください」

訓練場の建設計画をめぐっては、うるま市石川地区の15の自治会すべてが計画に反対していて、石川地区のすべての住民への説明を求めています。