「こんなに考えて結婚したの?」と言いたくなるくらい考えて

そこから2人の家族計画がスタート!まず、お互いの両親へのカミングアウト。そして精子提供者を探しはじめました。
そこにはmatoさんのこだわりが…
「(娘が)出自を知る権利は、本当に確保しておきたいっていう風に思ったし、できれば子どもの成長を喜んでくれる人であって欲しいというのが最低の条件で、精子提供者は探していますね」
matoさんとさつきさんは、知人の男性(ゲイ)から精子提供を受けることになり、彼のご両親へ挨拶に行き、時間をかけて関係づくりをしてきました。

日本では法律で同性の結婚が認められていないため、書類上ではシングルマザー。1年間の妊活を経て、そして2021年3月、3272グラムで娘を出産しました。
最初は賛成していなかった両親も、孫が生まれたことで大喜び。しかし、うれしい反応がある一方で、SNSでは心無いコメントも寄せられました。

同性カップルで子どもを育てるmatoさん
「『子どもの事考えていない』とかって言われても、めちゃめちゃ考えてきたし、色んな想定をして、今ここにいて関係性もそうだし、今後の事もそうだし『こんなに考えて結婚したの?』って他の人にも言いたくなるくらい、ちゃんとちゃんと考えてきた」