普天間基地の辺野古移設をめぐり、政府の代執行によって大浦湾側での工事が進むなか、移設に反対する市民らによる抗議集会が開かれました。

名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で開かれた集会は、辺野古移設に反対する「オール沖縄会議」が主催したもので、県内外から主催者発表でおよそ900人が集まりました。
参加者らは代執行により進む移設工事について、民意を無視した埋め立て工事だとして抗議の声をあげました。
参加者
「本来は平和な島でないといけない小さな島に、基地を押し付けてはいけないと思います」
「私たちの民意も全然聞かずにただ『(辺野古が)唯一』だけで進めていくというのは許せない」

一方、大浦湾の工事現場周辺でもカヌーに乗った市民らがプラカードを掲げながら工事に反対の声を上げました。
こうしたなか大浦湾側では12日も作業船に積まれた石材が次々に投入され、石材が海へと沈められるたびに、水しぶきが上がり青い海は白く濁っていきました。

移設工事に反対する県に代わり、代執行によって工事を承認した国は10日から大浦湾側の海域での工事に着手し、資材を置くための海上ヤードの建設作業を進めています。