ことしの箱根駅伝も走った、沖縄の長距離界期待のランナーが地元で「はたちの式典」に出席しました。
1月7日、那覇市の仲井真中学校で行われたはたちの記念式典。
今後、沖縄の長距離界を牽引していく2人が、地元の式典に出席しました。
Q2日に走ってすぐ来た?一番調子良かったのは出雲?
「いや、全日本ですね。調子良かったです」
「良かったな、先生が野球部の時に走らせたからな」


国学院大学の2年生、上原琉翔さんと嘉数純平さん。
2人は、日本一を目指す駅伝の強豪大学で活躍しています。
仲井真中学を卒業後、揃って駅伝の強豪、北山高校に進学した2人は、競技人口の少ない長距離界でめきめきと頭角を現しました。

中学校の野球部と、陸上のクラブチームを掛け持ちしていた上原は、高校3年時、5000mを13分56秒と沖縄の高校生として初めて13分台をマーク。

中学時代はバスケットボール部だった嘉数も、上原の一番身近なライバルとして、全国高校駅伝では3年連続、主要区間を走りきりました。
大学でも、切磋琢磨を続ける2人。嘉数は、去年の全日本大学駅伝で駅伝デビューを果たし、区間6位の好走。
一方、2年生ながら早くもチームの中心となっている上原は、先週行われた箱根駅伝にも2年連続の出走を果たし、大事な5区の山登りを任されました。
上原琉翔さん
「ほとんどのみんなから箱根駅伝見たよっていう声がかかったので、とても嬉しかったです。徐々に広まりつつあるのでもっと頑張ろうという気持ちになりました」
駅伝不毛の地と言われる沖縄からも、全国で戦える選手に―
門出を迎えた特別な日、ふるさとのイベントで、決意を新たにしました。

嘉数純平さん
「自分と琉翔が、箱根駅伝に出走しているのを見て、やっぱり沖縄の長距離界も盛り上がってほしいですし、それを見て勇気をもらって、よし頑張るかっていう気持ちになってもらえたらなっていうのはありますね」

上原琉翔さん
「大学駅伝で活躍する姿を見てほしいのもあるんですけど沖縄県民でも戦えるというのを証明しに大学に入っているので、しっかり世界で戦えるような選手になって、引退したら、なにか沖縄で陸上に携われればいいなという気持ちですね」
去年の箱根駅伝で上原選手が走ったのが沖縄県勢としては5年ぶりでしたが、ことしは登録選手として県出身選手が5人エントリーするなどレベルも非常に高くなっています。今後の活躍に注目です。