こちらのグラフはことし10月、調査会社の東京商工リサーチが行なった企業の「忘年会」に関するアンケート結果です。

沖縄県内では8割近い企業が忘年会を予定しているということで、これは7割ほどだった2位の秋田県を上回り全国トップの数字でした。

コロナ禍が落ち着き、今年は活況が予想される企業の「忘年会」。
しかしそのスタイルには変化の兆しがあるようです。

会社員男性
(Q忘年会は何件くらい?)
「ええと、4件くらいです」
「規模はそれぞれですけども、4人だったり6人だったり、少しずつ人も増やせるようにはなったのでみんなで楽しめればと思っています」

会社員男性
「今、予定決まっているので、3件くらいですかね」「忘年会好きですよ」
(Qどんなところが好き?)
「普段話さない人と話したりするところですね」

新入社員の女性
「(今年が忘年会)初めてだったので、あまり話したことない人とも飲んだので、貴重な機会ではありました。仲良くなる機会ですし、人を知ることが出来るので、いいなとは思います」

今年も残すところ3週間をきり、いよいよ迎えた忘年会シーズン。繁華街も、日に日に賑わいを増しています。

新型コロナが5類に移行にされ、大人数での宴会もしやすくなった今年。
一方で、こんな声も聴かれました。

女性2人組
(Q人数が多い飲み会はあまり好きじゃない?)
「あぁ、もう苦手です。あまり大人数で、話しをするってなると、喉通らなくなっちゃうので、ご飯が…。」「あまり参加したくない。一応お金払いたくない(笑)自分に使いたいから、そんなに興味ないです」

民間の信用調査会社東京商工リサーチが、全国4700の企業に聞いた忘年会についてのアンケート。

全国的には、コロナ禍によって生活スタイルが変化し、企業による「忘年会離れ」が進む一方、沖縄は、実に8割近い企業で忘年会の開催を予定しており、その割合は全国平均を大きく超え、47都道府県でもトップの数字となっています。

県飲食業生活衛生同業組合・鈴木洋一理事長
「この3年間、どうしても自粛というのがあったのと、沖縄は特有の模合とかですね、その集まり、そういうものがいわゆる、この忘年会を機に再度集まろうという形になって非常に多くなっていると思いますね」

飲食店「えん沖縄」伊藤兼介店長
「こういう雰囲気だったなっていうか、あ、年末ってこうだったなっていう風に思いますね」「今日だったら、20名様10名様、11名様、8名様。という感じで、かなり明らかに忘年会というか、団体での宴会のお客様もすごく増えていると思います」

忘年会需要が高まるなか、書き入れ時を迎えている飲食業界。こちらの居酒屋では去年よりも5割程度予約も増えているそうです。

活況を取り戻し、年末に向け期待を膨らませる一方で、物価高や、人件費の高騰など、経営を圧迫する厳しい状況も依然として続いています。

伊藤店長
「(仕入れが)値上げしたものを色付けしていくと、もう半分以上のものが値上がりをしていることが発覚して、中々影響は大きいなという風に思います」「なんとか、極力、値上げを控えて、色々と工夫を凝らしながら、以前と変わらぬお客様にご満足いただけるように対応しております」

特に急激な原材料費の高騰に対し、多くのメニューで値上がりをせざるを得ない状況。

県飲食業生活衛生同業組合の鈴木理事長は、コロナ禍を経て、忘年会の予算についても変化を指摘します。

県飲食業生活衛生同業組合・鈴木洋一理事長
「(客単価で)1000円から1500円、平均的に上がっていまして、(宴会コースは)最低でも4000円から4500円、高いコースも増えているのが今年の変わったところかなと思うんですけどね」