去年1月、沖縄市でバイクを運転していた高校生に持っていた警棒を接触させ、失明させたなどとして、業務上過失傷害の罪に問われている警察官の男の初公判が開かれ男は起訴内容を概ね認めました。

この裁判は、去年1月、当時沖縄署の地域課所属だった男(31)が、沖縄市内の路地をバイクで走行中の男子高校生と接触し、右目を失明するなどのけがを負わせた業務上過失傷害の罪に問われているものです。

男は男子高校生に職務質問をしようとして、手に持っていた警棒を差し出すなどして接触したとされています。

12月4日、那覇地裁で開かれた初公判で男は、当時高校生のバイクが時速25キロで走行していたとする点を争うとし、時速30キロは出ていたとなどと主張しましたが「それ以外のことについては間違いありません」と起訴内容を概ね認めました。

前田被告はその後、パーテーションで遮蔽されて姿が見えない男子高校生に向かい「このような大きなけがをさせてしまい本当に申し訳ありませんでした」と述べて謝罪しました。

その後検察は、男に対し罰金刑を求刑し、裁判は即日結審しました。

男子高校生側代理人 金高望弁護士
「罰金求刑というのは、禁固以上になると警察官の身分も失う可能性があるということを忖度した、軽すぎる求刑だという風に男性高校生の家族は思っています」

判決は今月25日に言い渡されます。