ことし11月までの3年間にわたって警察が読谷村道で実施していた交通違反の取り締まりに不備があったことが分かりました。269件の違反点数が取り消されるということです。

取り締まりの不備が判明したのは読谷村伊良皆の交差点です。

警察によりますと、この交差点では2020年10月からことし11月までの3年間に、一時停止を怠ったとして269件の違反が摘発されたということです。

一時停止の標識を設置し取り締まりを行うためには、公安委員会の承認を得る必要がありますが、今月、嘉手納警察署がこの交差点で取り締まりを実施した後に県警本部に確認したところ、承認を得ていなかったことが判明しました。

この交差点には2020年に一時停止の標識が新設されましたが、設置以降、今回の件が判明するまで、公安委員会の承認を得ているか確認が取られていませんでした。

警察は3年間に摘発した269件の対象者に対し、違反点数の取り消しと反則金の還付を行い謝罪するとしています。

県警察本部の安里準交通部長は「取り締まりに対する県民の信頼を損なったことを真摯に受け止め、総合的な点検を含め管理を徹底し、再発防止に努める」とコメントしています。