沖縄県那覇市議会の前の議長が、市が所有する土地の売買をめぐり、不動産関係者の男性から現金を受け取ったとして、収賄の疑いで15日に逮捕されました。
収賄の疑いで逮捕されたのは那覇市議会前議長、久高友弘容疑者(75)です。
警察などによりますと久高容疑者は、議長在任中だったおととし2月までに、市水道局が所有する土地の売買をめぐり、議長室で2回、現金合わせて5000万円を賄賂として受け取った疑いがあります。
また、久高容疑者と共謀したとして土地の所有権を主張する人物の後見人である女(71)を収賄の疑いで、賄賂を贈ったとして会社役員の男(70)と無職の男(80)を贈賄の疑いで逮捕しました。
県警察本部は120人規模の特別捜査本部を立ち上げていて、全容解明を急ぐとしています。
久高容疑者はこのほかにも、実態のない人件費などを計上し不正に政務活動費を受け取った詐欺の疑いがあり、警察はこの件についても捜査を続けているとしています。