安全で質の高い医療サービスの提供などについて学ぶため、中南米地域から沖縄を訪れているJICA=国際協力機構の研修員が琉球大学を訪れ、研修への意気込みを語りました。

14日に琉球大学を訪れたのはアルゼンチンやキューバなど中南米5か国から来沖しているJICAの研修員8人で、このうち4人は沖縄出身者を祖父母にもつ県系人です。

今月来日した一行はそれぞれの国で医師や看護師などとして医療活動に携わっていて、今回、医療現場の業務改善や質の高い医療の提供などを学ぶため県内で研修を受けています。

来月6日の琉球大学病院での研修を前に西田睦学長と面談し、ブラジルのセルジペ連邦大学医学部准教授のカメオ・シモネ・ゆうこさんが「この研修で得たことをそれぞれの国に持ち帰り貢献していきたい」と意気込みを語りました。

西田学長は「琉球大学では南米4か国の県人会と連携協定を結び留学生を受け入れています。国際的に開かれた大学で学び実りの多い研修になることを願っています」と激励しました。

研修生は来月11日まで、琉球大学病院などで日本の医療現場の安全対策や管理体制などを視察や講義を通して学ぶことになっています。