竹富町が導入を検討している、いわゆる「訪問税」について、有識者などでつくる委員会は9日、町を訪れる人1人当たり2000円を徴収する案をまとめました。
今後は町議会などでの審議を経て最終的な金額が決定しますが、市民や観光客からは、様々な声が聞かれました。
年間100万人あまりが訪れる竹富町は、インフラや防災関連施設の整備といった来訪者を迎えるための安定的な財源の確保が課題となっていますが、町民およそ4000人の税収のみで賄うのは難しいのが現状です。

こうしたなか県内外の有識者などでつくる委員会は9日、「訪問税」の導入について審議し、町を訪れる人一人当たり2000円を徴収するとした案をまとめました。
「訪問税」は船や航空機の運賃に上乗せして徴収する方針で、対象は竹富町民以外。
介護従事者など住民生活に欠かせないエッセンシャルワーカーなどは割り引かれる見通しです。この案について観光客や住民からは様々な声が聞かれました。
兵庫県からの観光客
「ちょっと高いですね。せめて半分くらいかなぁ」
西表島の住民
「そんな値段でやってたら観光客来ないよ。時期が早いんじゃないかなと思います。もう少し検討してからゆっくり考えて地元の人と話をしてからやった方が(良い)」
石垣島の住民
「休みの日とかに竹富島にはたまに行って散歩したりするが、2000円だったらちょっと行けないかなぁと思います」
西表島の住民
「(島々を)汚さないような施設や設備ができれば」「(税収の使い道)がちゃんと見られればね、それはいいかもしれないけど」
竹富町は来年1月にも住民説明会を開き、意見を募るパブリックコメントなどを実施したうえで最終的な案をまとめ、町議会での審議を経て来年度以降の導入を目指す方針です。
