再建に向けた工事が着々と進められています。
首里城正殿の中央部分に、県産のオキナワウラジロガシ2本が据え付けられました。

首里城正殿の中央に小屋丸太梁(こやまるたばり)として据え付けられたのは、長さ6.4メートル、重さ1トンあまりの国頭村産のオキナワウラジロガシ2本です。

クレーンで吊り下げられ、玉座が置かれる部屋の天井裏に運ばれると、最後は木槌で叩いて固定されました。

正殿が完成すると目にすることはできませんが、手仕事を残すことにこだわり、最後は宮大工が手斧(ちょうな)と呼ばれる斧で形を整えました。

宮大工 後藤史樹さん(64)
「きょうの作業は体でいうと腰の部分ですね、きゅっとしめるという。安定感のある大きさだなと、すごく頼もしい梁になったなと思っていました」

首里城正殿は2026年に再建される予定で、今回の作業は柱や梁を組み立てる「建て方」の折り返し地点にあたるということです。