行政手続きミスが続いている沖縄県。この件について県は、県議会の最終本会議が開かれる当日になって議員に明らかにしたことから「議会軽視だ」などとして野党会派が反発し議会は一時、空転しました。
自民会派・島袋大県議
「あたかも決め打ちのごとく、駆け込み寺のように、最終本会議の冒頭でいろいろ議論している審議の中で、同じような形を会派に説明して終わらそうというのが隠蔽体質なんですよ」
10月23日午後1時半から始まった県議会最終本会議では、開会早々、野党・自民党の議員が休憩を求め、保健医療部の手続きミスがきょうになって議員に報告されたことについて「議会軽視だ」として知事による説明を求めました。
議会はおよそ2時間半にわたって空転し午後4時過ぎに再開され、野党会派の自民党や中立会派の公明党などが県の度重なる手続きミスや、普天間基地の移設問題に対する玉城知事の県政運営などをめぐって、知事の責任を問う問責決議案を提出しました。
問責決議案はこのあと裁決が行われ、与党の反対多数で否決される見通しです。
これに先立ち土木環境委員会では、県の申請漏れにより国からの補助金およそ2億3000万円が受け取れない恐れがある問題について、前川土木建築部長が謝罪しました。
与党議員からも「危機管理、予算認識が甘いのでは」といった指摘があがり、県は、担当者が国への申請が不要だと誤った認識をしていたことや、チェックリストの項目に不備があったことを説明し、再発防止に取り組む考えを強調しました。