那覇市議会の久高友弘前議長が土地の売買をめぐり、現金を受け取ったなどとされる問題で、野原嘉孝議長は20日付けで久高氏の議員辞職を認めることを決めました。久高前議長は各派代表者会議に呼び出されていましたが、出席を拒み、説明責任を果たさぬまま議場を去ることになりました。
那覇市議会の久高友弘前議長はおととし、市が所有する土地の売買の取りまとめを期待した男性から議長室で現金5000万円を受け取った疑惑があるほか、不正に政務活動費を受け取った詐欺の疑いも持たれていて、10月18日に議員辞職願を提出していました。
市議会はその前に説明を求めるため、10月20日の各派代表者会議に久高氏を呼び出していましたが、久高氏は『体調不良』や『警察の捜査への支障』などを理由に出席を拒み、久高氏不在のまま会議が開かれました。
会議の目的を損なう事態となりましたが、野原嘉孝議長は。
野原嘉孝議長
「市民の信頼を著しく失墜させた責任は極めて重く、議員としての資質が問われており、議会として決して看過できるものではありません。久高友弘議員の議員辞職願については、本日10月20日付で議長において許可することといたします」
野原議長は、久高氏本人からの説明がないまま、議員辞職を認めました。
議員辞職後であっても、久高氏が説明する場を設けられるよう検討するとしましたが、野党からは強い調査権限を持つ、百条委員会の設置を検討すべきなどといった意見が上がりました。