ことし6月、県庁の地下駐車場からPFASを含む泡消火剤が流出した問題で、那覇市議会は4日、県の公表が遅れたことについて抗議する決議を、賛成多数で可決しました。

ことし6月、県庁地下2階の駐車場から人体に有害とされる有機フッ素化合物=PFASを含む泡消火剤が流出し、近くを流れる久茂地川などに流れ込みましたが、県は先月までその事実を公表していませんでした。
大山たかお市議
「県の事故の公表が遅れたことにより、市民県民に対する危険が放置され、大きな不安を抱かせたことに対し、誠に遺憾であるため強く抗議する」
こうしたなか那覇市議会は4日、県の公表が3か月も遅れたことについて抗議する、玉城知事に宛てた決議案を賛成多数で可決しました。

抗議決議ではおととし、うるま市のアメリカ軍施設からPFASが流出した際に、通報が1日遅れたことを県が批判したと指摘したうえで、今回の公表の遅れは「政治不信につながりかねない」などと県の対応を非難しています。