県外から沖縄に移り住んだ人たちが地域社会に馴染めるよう、琉球文化や歴史を学ぶ講座が開かれ、参加者たちは沖縄料理を通じて交流を深めました。
この市民講座は県外から沖縄に移り住んだ人たちを対象に、琉球文化や那覇の街を知ってもらおうと首里公民館が主催しているもので、4回目となる22日は13人の市民が参加して、沖縄の家庭料理を学びました。
講師を務めるのは那覇のアンマー(お母さん)たち。パパイヤイリチー(炒め煮)の作り方について解説しました。
「これ、全部灰汁(あく)です。」「すご~い」
皮に軽く包丁を入れて灰汁を抜く下処理の方法に参加者たちは感心した様子。
その後、グループに分かれ“しりしり器”を使って野菜をすりおろし豚肉と一緒に炒めました。

移住2年目の女性
「貴重な機会だなと思います。知らないこと、知っているようで知らないことが多かったから、灰汁を抜く方法とか、勉強になります。沖縄楽しめそうです」
調理をしている間は移住者同士の交流のみならず、地域の人達と触れ合う団らんの時間にもなりました。
メニューは1品だけの予定でしたが、アンマーたちが持ち寄ったアカバナーを使ってハーブティーの作り方まで披露され、最終的には煮物や漬物も加わり豪華な料理が完成しました。
移住2年目
「パパイヤって、とっても硬くてハードルが高い料理だと思っていたんですけど、とっても簡単で、美味しくて。きょうはラッキーでした」
移住1年目
「1人で移住してきたので、子育て終えて、両親見送ってそれでこっちに移住してきたので」「一緒にお茶行きましょうとか、そういうこともできるようになってきてよかったです」
首里公民館社会教育指導員・川間佳子さん
「沖縄の人達ともっと距離を縮めてもらって、沖縄に移住してきてよかったなと思えるようなコミュニティーをみなさん築いていただけたらと思っています」

移住者が孤立せず地域に馴染めるよう、首里公民館では来年度もこうした取り組みを続けていくということです。