高病原性鳥インフルエンザといった家畜伝染病の発生に備えるため、南城市で20日、自治体の畜産関連機関などが参加して防疫演習が実施されました。

県の中央家畜保健衛生所が主催した防疫演習は、致死率の高い高病原性鳥インフルエンザや豚熱といった家畜伝染病が発生した際に、関係機関が連携して速やかに対応をとれるようにと毎年実施されているものです。

およそ60人が参加した演習では養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを想定し、家畜を安楽死させるための炭酸ガスの運搬方法や車両の消毒方法などを確認しました。

県農林水産部中央家畜保健衛生所・島袋宏俊所長
「農家が異常だなと感じた時に、早期に通報してくれたら、万が一発生しても最小限におさめる事ができますので」

鳥インフルエンザの発生リスクは海外から渡り鳥が飛来する10月から3月ごろにかけて高まるということで、県は家畜に少しでも異変があった場合、近くの保健所に連絡するよう呼びかけています。