
沖縄県立読谷高校2年生の津波古梨心さん、16歳。一見、普通の大人しい高校生なのですが、実はブレイキンのオリンピック強化選手でダンサーネームはRiko!現在、国内ランキングで3位につけているスーパー高校生です。
ブレイキンをはじめたのは8歳のとき。去年、スクールから独立してダンスチームに入り、個人で練習を積んできました。

そして先月、カナダのモントリオールで開催された世界大会で優勝。その2週間後にスペインで開催された世界大会でも優勝し、世界大会2連覇を果たしました。
ダンスでは活発な梨心さんですが、学校では大人しいそうで…
Q結構大人しい方?
富村朝浩教諭
「そうですね、全く人前に出るタイプでもないですし、もちろん踊ってる姿も学校でも見た事ないので、普段の生活では。なので新聞記事とかのギャップがすごくて」
ダンスだけでなく、勉強も手を抜かずに頑張る梨心さん。成績も優秀です。
Qダンスだけじゃなくてお勉強もしっかりやってるって?
高校の友人
「平日4時間ダンス練習をやってるのに、テストの点数80点以上とか超すごいんです。勉強も尊敬です」
Q普段はどんな感じですか?
「ほわ~んって感じ。あまりキビキビっていうよりは、優しい感じですかね」
世界1位を2回連続して獲得しましたが、性格はガツガツしていないようで

Q2連覇して今の気持ちは?
津波古梨心さん
「なんか、あんまり勝ちたいって思ってなくて、勝つっていうよりは、自分の全力をだせたらいいなと思っていたので、2連覇できたのは、自分でもびっくりしています」
Qどういう所が難しい?
「やっぱ人と技がかぶっちゃいけないので、自分だけの技とか、オリジナルの技をつくるのが結構難しいです」
オリンピックに出場できるのは、1か国につき、最大で男性と女性2人ずつ。梨心さんは、来年のパリオリンピックでブレイキンの日本代表になるため、来年の6月まであと10以上もの大会に挑み、オリンピックに出るポイントを稼がなければなりません。

ブレイキンの審査は、基本的に減点が多く、意表をつくような、表現技があった場合にのみ加点されます。つまり、オリジナルの技がたくさんないと、なかなかトップにはなれないという厳しい世界。
Q自分はここだけは負けない、自分の強みは?
津波古梨心さん
「動きのスピード感とキレと、あと最後のフリーズは負けないと、負けてないと思います」
梨心さんの練習時間は、平日は4時間、休日はなんと8時間。平日は自宅で練習することが多いといいます。

Qこのダンスの場所は手作りですか?
津波古梨心さん
「畳だけでやってたんですけど、畳ははがれるのでダンス用の床を買ってもらって、これでやっています」
こだわりは、踊りやすい軽い靴と、床で滑りやすいスベスベした生地のTシャツ。

Q今後の夢は?
津波古梨心さん
「まあ目標のひとつにオリンピックはあるんですけど、その先の夢?やりたいなって思っているのが、沖縄にブレイキンをやってるBガールがあまり少なくて、いないので、そこをもっと発展させていけたらなって思ってるんで、今の自分の活動を通してもっと広げていけたらなって思ってます」
今最も勢いのある選手Rikoさんの今後の活躍に期待です。
【記者MEMO】
梨心さんは8月にフランスパリで、日本のオリンピック強化選手の夏季合宿に参加します。男性4人、女性4人しか参加できない合宿で、沖縄からは梨心さんだけが参加するという事です。