駐屯地開設後も住民投票を求める意義とはー

こうした中、宮良さんたちは民意を示すために、駐屯地の開設後も住民投票の実施を求め続けています。

住民投票を求める会 宮良麻奈美さん「国策によって抑圧されたまま、その状態を『看過してしょうがなかったよね』で終わらせたらやっぱり後にも良くないし、気づかないうちに進められていって、いつの間にか有事なっているということが今までの戦争でもあったと思うので、好きに進められるんじゃなくて、自分たちもちゃんと口を挟めるようにならないといけないなって思います」

どれだけの住民が配備された自衛隊に対して納得出来ているのか、あいまいな状態の石垣島。反撃能力の保有が可能となった状態で駐屯地が開設し、南西諸島への部隊配備が完了しました。

島では住民と自衛隊の共存が始まる中、駐屯地のトップである八重山警備隊長の井上雄一朗1等陸佐は、「自衛隊の能力や役割について、駐屯地の見学会や、島民となった隊員との日常的な交流から少しずつ理解してほしい」と住民に理解を求めていきたいと話しています。