4月2日に開設記念式典が行われた陸上自衛隊石垣駐屯地。配備計画について住民からは様々な声が上がる中で、民意は今どう受け止められているのか。与野党代表の市議などへの取材から考えます。

浜田靖一 防衛大臣「南西地域における防衛態勢の強化は、わが国を守り抜くという決意の表れであり、隊員諸君はその先鋭でもあります」

4月2日、開設を記念する式典が開かれた陸上自衛隊石垣駐屯地。地対艦・地対空ミサイル部隊や警備部隊など、およそ570人の隊員が配備されました。石垣島で初めて配備された陸上自衛隊の駐屯地に対して、住民からは様々な声があがっています。

漁師の男性「中国が有事したら自衛隊を持っておかないと。ウクライナみたいになってしまったら大変なことですよね」

反対運動に参加の住民「本当に戦争の準備がここまできたのかという思いです」

石垣市民「石垣の人たち二分しているじゃないですか。こういったインタビューに答えて良いのかなっていう不安も正直今ちょっとあったりします」

石垣市民「多分守ってくれると思いますよ災害が起きたら。だけどミサイル基地ってのがみんな反対してる」

去年、安保関連三文書が閣議決定されたことによって、敵が攻撃に着手した時点で基地を攻撃できる、いわゆる反撃能力の保有が可能となった石垣駐屯地。実際に長射程のミサイルが配備されるかについて、浜田防衛大臣は会見でこのように回答しています。

浜田靖一 防衛大臣「12式の地対艦誘導弾の能力向上型を含む、各種スタンドオフミサイルの具体的な配備先というのは、まだ決まっておりません。そのために地元に説明を実施するか否かについても、今お答えをできる段階にはございません」