支援センターからこども園へ 受けられるメリットは減ってしまう?

これまでの支援拠点で行ってきた「点」から、すべての「認定こども園」で賄う「面」への移行すると表現した松本市長。来月からどのように変わるのか現行の「子育て支援拠点事業」と、4月以降の「認定こども園」による事業を比較してみると、厳密に実施内容が義務付けられている支援センターとは異なり、こども園では日々の業務をこなしながら行うため、多くは園の裁量に任されています。
認定こども園では、交流の場の提供とありますが『園庭のみの提供』のところもいくつかあります。こうした場合、低月例の子を持つ親にとって、園庭ではまだハイハイして遊ばせられなかったりもしますので、スペースの確保も求められます。
また週に5日以上開いている支援センターに対し、認定子ども園は週に3日以上です。支援センターとは違い、午前のみの所や2時間だけなどといった、時間制限が設けられていたり、予約が必要なところも多くあります。

支援センターは、「専任スタッフ」に対し、認定こども園では、主に「主幹保育教諭」が担当します。普段の業務をこなしながらなので、保護者からは「先生が忙しそうで、相談しづらい」といった声も聞かれました。
認定こども園24か所のうち、11カ所が小学校に併設され、駐車場がないところも多くあるなど、比較してみると『こども園』に移行されることで、享受できるメリットは減っている印象があります。
ただ市は、駐車場の確保や、閉まる曜日がそれぞれの施設で重ならないよう、教育委員会とも連携を密にし、施設の特色を生かした体制づくりを行っていると話しています。