沖縄県浦添市には昨年度まで、市内に7カ所の『子育て支援拠点(子育て支援センター)』がありました。それが今年度は4か所となり、さらに今月末で3カ所が廃止され、来月(新年度)から市内で1カ所のみとなります。代わって『認定こども園』をその受け皿として活用する方針です。

浦添市の松本市長は「点」から「面」への移行と表現していますが、国は子育て支援拠点を増やしていく方針であり、厚生労働省も「珍しいケース」とする浦添市の動き。保護者らの間にも戸惑いの声もあるようです。

母親「県外から来ているので、友達とか知り合いとかもいなくて、唯一、ここで色んな情報を教えてもらったりとかするところ」
母親「子どもが遊び相手がいなくて幼稚園入るまでは、どこかで遊ばせないといけないっていうのがあって、近くにこうやって遊ぶ場所がないと公園しかないので、お友達も出来るし」

浦添市の子育て支援拠点『ほるとの家』。平日は毎日開き、就学前の乳幼児を持つ親子の交流や、親同士の意見交換、さらに専任スタッフへの育児相談ができるとして、毎日のように通う親子も多く、「子育ての孤立・孤独」や「育児不安」の解消などにつながっています。

しかし、その子育て支援拠点をめぐって浦添市は、今月末で『ほるとの家』を含む、民間に委託している3つの施設を閉鎖し、来月から市が運営する大型商業施設の中の支援拠点1カ所のみにすることを決めています。
そして、その受け皿として24カ所の『認定こども園』が役割を引き継ぐとしています。

松本哲治 浦添市長「皆さんの経験を生かして、これからは、多くの近隣、こども園にシェアしていきたい。よりどこに暮らしてどこにおうちがあっても、近くで皆で支えていくという“点から面”に子育ての総合力をアップしていこうという趣旨でございます」