運行開始から今年で20年を迎える沖縄都市モノレール(愛称:ゆいレール)。これまで2両編成で運行されてきましたが、輸送力強化のため年内に3両編成の車両が導入される予定です。
きょう(10日)未明、その車両が陸路で輸送される様子に密着取材しました―

真っ暗な夜の那覇港。その岸壁に凛々しく佇むのは、県内で初めて導入される真新しい「3両編成」のモノレールの車両です。
2003年8月10日。戦後、鉄道などの軌道交通のなかった沖縄に初めて導入さた沖縄都市モノレール(開業当時は那覇空港駅~首里駅)。

その後、2019年には浦添市の浦西駅まで走行区間が延伸され、通勤や通学など県民の生活に欠かせない交通手段となっています。
観光客の増加とともに、モノレール利用者が増加し、県は輸送力強化を目指し従来の2両編成から3両編成へと増強する計画に乗り出しました。
そして、ついに車両製造元の山口県から、那覇港に3両編成のモノレールが到着。
新車両は9日昼に那覇港に到着。10日の深夜1時半すぎに港から車両を整備する運営基地までの大移動が決行されました。

上江洲記者
「3両となるモノレールの先頭部分が今、那覇港を出発しました。暗い夜道を煌々と照らしながら進むトラック。それにけん引されるモノレールは陸橋の下をギリギリの高さで通過していきます」

一般の車両に混ざり、誘導車両に導かれながら慎重に。
3両編成用のモノレールが1両ずつ時速40キロ以下のゆっくりとした速さで、那覇市・安次嶺の運営基地まで約4キロの道のりを運ばれていきました。
その大移動を一目見ようと、深夜にも関わらず写真に収めようと駆け付けたファンの姿も―
Q:今日撮れた一番の写真は?
「今枚数多いので…今さっと一番というのが、これかなっていう。この辺。ちょうど前からライトを当ててくれたので、『顔』が輝いている感じでいいなと思います」

お父さんはー「子どものサポートに全力を捧げました。運転して、はいちょっと撮って、みたいな、モノレールに合わせて運転しながら。めっちゃかっこいいっすね、早く乗ってみたいですね」

スマホで撮影していた男性「今さっき撮ったやつだとやっぱこれが一番ですね。かっこいいですね。やっぱり」
そして那覇港出発から約1時間後、約4キロの道のりを経て、モノレールが運営基地に到着しました。

今後、3両編成に組み立てられたのち、今年中に運行が開始される予定です。
3両編成車両では従来より86人、約1.5倍多くの乗客を運ぶことができます。