「全然喋れない」目覚めたときには失っていた言葉

目が覚めたときには自分が何を言われているのか理解できず、質問しようにも言葉が出てこない「失語症」を発症していました。
▼狩俣倫太郎 アナウンサー
「悔しかったですね。いつも喋ってみんなで笑って、そう過ごしていたのに全然喋れなくってなにも伝えられなくて。なんで伝えられないのなかと思って。でも喋ってないから伝わらないんだけど。もう本当に悔しかったですね」
(「なんで自分が…」という気持ちになりませんでしたか?)
「そうですね。毎回そう思っていましたよ。アナウンサーなのに失語症になって人生どうやって歩いていくのかなと思ったり。毎回毎回、それは思いましたよ」
言語聴覚士とのリハビリ訓練は、脳梗塞に倒れた直後から始まりました。

言語聴覚士の松田真莉子さんは、手術直後からリハビリを支えてきました。
▼言語聴覚士の松田真莉子さん(那覇市立病院)
「言葉を理解することがまず難しかったですし、最初にお会いしたときは。言葉を発するのも難しくて。こちらが挨拶しても意味のある言葉が出てこない状況で『理解』と『発話』両方とも難しい状態でしたので重い失語症を生じているところでした」
リハビリに使用したノートや参考書。五十音や掛け算九九。膨大な数の学習ドリルを毎日こなしました。

「今日も宿題をやっています。今日はこれです。いまカタカナとひらがなを順序に書いています。なかなか難しいですがまだまだやっております」
懸命な努力は実を結び、言語機能は次第に回復していきました。
▼狩俣倫太郎 アナウンサー
「欲があるんですよ。欲というのが良い表現なのかわからないけど。自分の言葉でしゃべらないといけないという思いがあったのでそれで頑張ってきたと思います」

そして遂に、病気になる前まで担当していたラジオ番組で復帰を果たしました。倒れてから1年5か月、第二のアナウンサー人生が始まりました。








