冥王星よりも遠い小さな天体に大気が存在する。これまでの定説を覆す「大気の存在」を石垣島天文台などの研究チームが、世界で初めて発見したと発表しました。

これは5日に配信されたイギリスの科学専門誌「Nature Astronomy」の電子版に掲載されたものです。



国立天文台や石垣島天文台などの研究チームが、冥王星より外側にある天体で初めて大気が存在することを確認したと発表しました。

地球から約55億キロ離れた冥王星よりもさらに遠い軌道を回る天体で、直径は月の7分の1ほどの大きさだということです。



研究チームは2024年1月、光学望遠鏡を使ってこの天体が遠くの恒星の手前を横切る様子を国内数か所で観測しました。

通常、大気がない天体が横切ると恒星の光が一瞬で消えますが、今回は光が約1.5秒かけてゆっくりと暗くなる現象が捉えられ、解析の結果、冥王星の100分の1ほどの気圧を持つごく薄い大気の存在が判明したということです。



▼研究を率いた有松亘氏
「今回の発見によって氷漬けだと思われていた天体が実は活動性があったりとか、何かしらの活動をしていたりという可能性がでてきた。今後の天文学や惑星のあり様について新しい知見をもたらしたと考えている」

今回の発見について研究チームは太陽系の成り立ちや小天体の性質を理解する上で極めて重要な発見だとしています。