もし繁殖すれば「甚大な影響」
野生のシカは繁殖した地域に食害をもたらすことで知られています。研究チームの一人で、琉球大学の小林峻助教は「わずか5粒のフンの分析で、絶滅危惧IA類の種を含む28種もの植物が検出されたことに驚いた。実際には毎日のように多様な植物を採食していることを示している」とコメント。
また森林総合研究所の亘悠哉・島しょ生態系保全チーム長も「もしニホンジカの繁殖を許し個体数が増加した場合には、やんばるの植物に甚大な影響が生じることを示唆している」と警鐘を鳴らしています。
研究チームは「ニホンジカは国内外来種であるため、国外由来の外来種に比べて野外個体の対策制度が十分に整備されていない」と指摘していて、少なくとも世界自然遺産地域やその周辺での飼育管理ガイドラインなど、逸出(脱走)や侵入を防ぐ制度の整備が必要だと提言しています。
この研究成果は、フンをDNA分析して判明した結果が国際学術雑誌『Mammal Study(オンライン版)』に掲載されています。
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