「スポハラの現実を白日の下に」

大貫さんが努めて柔和に語るアドバイスに、全国の被害者が救われている。しかしその姿勢の裏には、押し殺した怒りと悲しみがある。

大貫さんは息子を亡くしてからこれまで、行政や学校の理不尽な対応と対峙することが何度もあった。そんな闘いの中で培われていったのが、冷静で落ち着きのある、理路整然とした語り口。こんな信念からだ。

「スポハラの現実を白日の下にさらす。スポハラを “見える化” する。どんなハラスメントが起きて、どこでどんな人が被害を受けて、被害がどれぐらい続いていくのか、データとして可視化していく。スポーツハラスメントをなくすための第一歩です」(続く)

*つらい気持ちを相談できる場所があります。
「#いのちSOS」 電話 0120-061-338(毎日・24時間 チャットやメール対応もあります)

【スポハラ特集 5部作】
(第1話)「怒鳴る指導」で成果、強い副作用も
(第2話) 勝てなくなるのが怖い指導者
(第3話) 本記事
(第4話)「殴ってくれたから今がある」美談の罠
(第5話) スポーツマンは聖人君子か