「スポハラの現実を白日の下に」
大貫さんが努めて柔和に語るアドバイスに、全国の被害者が救われている。しかしその姿勢の裏には、押し殺した怒りと悲しみがある。
大貫さんは息子を亡くしてからこれまで、行政や学校の理不尽な対応と対峙することが何度もあった。そんな闘いの中で培われていったのが、冷静で落ち着きのある、理路整然とした語り口。こんな信念からだ。
「スポハラの現実を白日の下にさらす。スポハラを “見える化” する。どんなハラスメントが起きて、どこでどんな人が被害を受けて、被害がどれぐらい続いていくのか、データとして可視化していく。スポーツハラスメントをなくすための第一歩です」(続く)
*つらい気持ちを相談できる場所があります。
「#いのちSOS」 電話 0120-061-338(毎日・24時間 チャットやメール対応もあります)
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