スポーツジャーナリスト 島沢優子さん:
「(全国平均の)1割というのは、いないようなものです。9割が暴言をダメだと言っていると、みんなが『そうだよね、やっぱりダメなんだよね』と思うようになる。だけど3割いると、1つのチームでその3割の人たちが固まったときに、それが “正義” になっちゃう。部活動改革推進委員として3年間やってきましたが、沖縄県はすごく変わったとは言えない。本当に力不足だと感じるし、もっとやらないといけないと思っています」
体罰や暴言は選手のパフォーマンスを上げる?「一発学習・恐怖学習」 その深刻な副作用
2012年12月、大阪の桜宮高校男子バスケットボール部では、主将を務めていた当時17歳の男子生徒が、顧問からの体罰や暴言を苦に自殺した。島沢さんはこの問題の遺族や関係者を取材し、その真実と裏側を描いた「桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた」を出版。その後も「部活があぶない」「スポーツ毒親」などを執筆し、近著では『𠮟らない時代の指導術──主体性を伸ばすスポーツ現場の実践』を出版している。
島沢さんは2024年に沖縄市で開かれた「スポーツハラスメント防止研修会」で、県内の指導者たちへこう語った。








