南城市の古謝景春市長が、自らのセクハラ疑惑をめぐり不信任を可決した市議会を解散した問題。9日に投開票された市議選の結果、再度の不信任案が提出された場合賛成が18人、未定が2人となり、古謝市長は近く失職する公算が大きくなっています。RBCの平田俊一記者の解説です。

平田:
まずは当選者の顔ぶれから見ていきます。新たな議会で提出される見込みの不信任決議案について、賛成と表明しているのが18人。対応を未定としているのが2人となります。

“市長派” の得票は投票総数の10%あまり 民意も「不信任」

古謝市長は市議選の告示日の取材で、市議選についてこのように発言していました。

「(自らを支持する)4人の票差に結果が表れる」

これはつまり、いわゆる「市長派」の候補が獲得する票数とそれ以外の候補の票数を比べれば分かる、ということかと思います。

「市長派」4人とそれ以外の候補の票を比較してみます。「市長派」4人の得票割合は全体の10%余りにとどまっています。

古謝市長の「4人の票差に結果が表れる」という発言の真意ははっきり分からない部分もありますが、少なくとも不信任決議案に賛成するとした候補者が9割近くの票を獲得したことになります。

今後想定されるスケジュール

臨時議会は今月17日にも招集される予定です。この臨時議会で不信任決議案が出され可決される見通しで、そうなると古謝市長は失職し、50日以内に市長選挙が実施されることとなります。

仮に古謝市長が失職後に市長選へ立候補するのであれば、一体何のための議会解散、市議会選挙だったのか疑問が残ります。10日午後には市長選への立候補について「後援会と協議して決める」とトーンダウンしている古謝市長の今後の動向が注目されます。