普天間基地の辺野古移設が争点のひとつとなった参議院選挙沖縄選挙区。実は東京選挙区でもひとり、沖縄の基地負担軽減を公約に掲げた女性候補者がいました。
選挙戦を取材しました。
「沖縄県民は全国の人口の約1%しかいないんです。1%に99%の安全保障を担ってもらってる。黙認したまま安全保障って言えるんですか?」
マイクを握るのは参院選・東京選挙区から出馬した中村之菊さん。
足早に通り過ぎる人達に語る公約は―
東京選挙区で出馬 中村之菊さん
「嫌なものは見えにくい沖縄に押し付けてきたという現状があります。 “沖縄の米軍基地を東京に引き取る”。こういう事を政策に掲げています」
“沖縄の米軍基地を東京へ引き取る”。「6枠」を争う34人の候補者の中で唯一、沖縄の基地問題を公約に掲げた候補者です。
東京選挙区から出馬 中村之菊さん
「党員が2人っていうのは、私の倅と私なんですよ。倅は名前を貸してくれている。実質一人です」
仕事の木工大工もオンラインで通っている大学も、選挙優先で一旦休止。孤軍奮闘、初めての選挙です。
「恐らく商店街を練り歩いたり、ここでそんなにやることはないと思う」
東京選挙区に多い著名人候補者のような知名度もなければ、およそ1万4000ある掲示版全てに、ポスターを貼りだすのは、経済的にも労力的にも厳しい状況。中村さんはこの出馬をこれまでの社会活動の“集大成”だと話します。