沖縄気象台は4日、沖縄地方の10月の平均気温が平年より2.3度高く、統計開始以来最も高かったと発表した。9月に続き2か月連続で最高記録を更新した。
沖縄地方の10月の地域平均気温は、平年差がプラス2.3度となり、統計を開始した1946年以降で最も高い値を記録した。これまでの最高記録は2016年の平年差プラス1.9度だった。県内の気象観測地点(アメダスなど)25地点のうち、22地点で月平均気温の記録を更新している。
日々の気温では、2日に宮城島で35.0度を観測し、沖縄地方として初めて10月に猛暑日を記録した。また、多くの地点で日最高気温や日最低気温の10月としての極値を更新した。
沖縄気象台によると、沖縄県内の主要観測地点では那覇が28.0度(平年差+2.5度)、名護が27.5度(同+2.5度)、宮古島が27.6度(同+2.1度)、石垣島が28.1度(同+2.1度)などとなり、いずれも10月としては観測史上最高を記録した。
沖縄周辺海域の海面水温も記録的な高さとなった。東シナ海南部で28.7度、沖縄の東で29.0度、沖縄の南で29.5度と、いずれも解析値がある1982年以降、10月としては最高となった。
この記録的な高温の主な要因について沖縄気象台は、上旬から中旬を中心に暖かい空気に覆われやすかったことや、高気圧に覆われて晴れた日が多かったことを挙げている。また、地球温暖化の影響も寄与した可能性があるとしている。
海面水温が高かった要因は、上旬・中旬を中心に偏西風が北に蛇行し暖かく湿った空気に覆われやすかったことや、平年より日射量が多く風が弱かったためと考えられるという。

  






