「沢山の飛行機を見るのも初めてだし、拍手して訓練していると思っていた」

1944年10月10日、沖縄を襲った「10・10空襲」を体験した、瀬名波起廣(せなは・きこう)さん、90歳。この日は午前7時ごろ、那覇市にあった自宅で朝食をとっていたところ、家の外の騒がしくなっている気が付きました。

▼瀬名波黄廣さん
「ガヤガヤして、人がいるみたいだなと。ヌーヤガヤー(何だろう)といって、ご飯を中断して外に出た」

上空には無数の戦闘機。南の空に目を向けると、軍が使用していた小禄飛行場の近辺に向かって、飛んでいきました。

「ドカーンドカーンと(爆撃が)始まる音がする。本格的に訓練しているのかと思った」