映画「太陽の運命」の上映会が大田昌秀元知事の故郷久米島で開かれ、多くの島民が映画を鑑賞しました。

久米島町で開かれた上映会には、3回の上映で合わせて600人余りが足を運びました。

映画「太陽の運命」は、大田昌秀さんと翁長雄志さんの2人の元沖縄県知事の半生を追ったドキュメンタリー映画で、今年3月に沖縄で先行上映されて以降、これまでに全国の映画館で2万6000人以上が鑑賞しています。

大田元知事の出身地である久米島の島民から、島での上映を望む声が多く寄せられたことから、今回初めて、映画館以外での上映会が開催されました。

上映終了後には、監督の佐古忠彦さんが挨拶に立ち、大田元知事との思い出や、四半世紀にわたって沖縄で取材を続ける理由などを語りました。

▼鑑賞した客
「久しぶりに大田さんの話、翁長さんの話を聞いて感動しました。もともと聞いていた話ではあるけど、改めて観ると素晴らしいと思う」
「私もやっぱり沖縄県民なのかなと、自分のアイデンティティーみたいなものが揺さぶられる不思議な感覚がありました」

▼佐古忠彦監督
「大田元知事の出身地、故郷で上映できたことは、私にとっても嬉しい時間だったと思う。何よりも皆さんが喜んでくれたこと、『本当に良い映画だったね』と帰っていただいたことがありがたい」

「太陽の運命」を鑑賞した人たち(久米島町 9月28日)

観客の中には、那覇の映画館で鑑賞したにも関わらず、もう一度見たいと上映会に訪れた人や、1日で2回見る人もいて、島出身の大田元知事の戦いの記録をかみしめていました。