女性職員に抱きついた行為の「口止め」を行った疑いが浮上している、南城市の古謝景春市長に対し、市長を支えてきた与党市議の一部が、26日の市議会本会議で不信任決議案を提出することが分かりました。
南城市議会は25日議会運営委員会を開き、古謝市長を支えてきた与党市議6人の連名による不信任決議案を、26日の本会議に提出することを決めました。
不信任決議案は全ての議員の3分の2以上が出席したうえで、4分の3以上が賛成すると可決されるため、議長を含め19人の南城市議会では議員全員が出席した場合、15人以上の賛成で可決されます。
今回議案を提出する一部与党議員と野党・中立の議員などを合わせると14人となるため、残り5人の与党議員のうち1人でも賛成するか退席した場合、不信任決議案は可決されることになります。
古謝市長に対する不信任決議案が与党側から提出されるのは初めてで、残り5人の与党議員の動向が注目されます。
ー与党側から不信任案が出されることが決まった。受け止めを。
▼古謝景春 南城市長
「・・・・」
記者の問いかけには応じず、無言で別室に入っていきました。仮に不信任決議案が可決された場合、古謝市長は10日以内に辞職するか議会を解散しなければなりませんが、これまでのところ辞職を否定し、議会の解散に踏み切る構えを見せています。
古謝市長をめぐっては、ことし5月に市の第三者委員会が職員へのセクハラを認定し、再発防止のためには古謝市長が今後「市政に関与しないことが最も有効」だとして、辞職を提言していました。
しかし古謝市長は辞職せず、先月から今月にかけて女性職員に対し「口止め」や「告発者探し」を自ら行っていたことを疑わせる音声記録の存在が明らかとなっていて、この女性職員は休職に追い込まれています。