▼シ二グ歴40年以上 島洋子さん
「手は絶対こんなにして押さないで。こうしてやると、(神様が)いいことを授けてあげようと思っても、『いいです』と断っていることになるんだって」
振り付けや唄の意味は、代々口承によって受け継がれてきました。資料がほとんどないため、担い手の減少により継承の危機に…。そうしたなか、この春、地域住民が声をあげ、新たに「シ二グ保存会」が発足しました。
▼渡久地シ二グ保存会 島袋由記枝 会長
「継承していく方がどんどん少なくなっているので、その流れで保存会を立ち上げることになったんですね」
会の発足をきっかけに、ことしは新人も加入。練習の合間の「ゆんたくタイム」で交流を深めます。
▼差し入れのゼリーを頬張る参加者
「毎日、差し入れ。幸せ」
▼シ二グ歴40年以上 島洋子さん
「ずっと頑張ってきてね、後輩の人たちが継いでくれるのでとっても安心。やっとおりることができて、ほっとしているんです」
戦前から豊年祭や綱引きなど、多彩な行事がおこなわれてきた渡久地区。しかし、行事を支えてきた住民は1966年をピークに減少。2025年9月現在はおよそ670世帯1300人が暮らしますが、自治会加入世帯はその半数以下で、地域のつながりの希薄化が課題となっています。