那覇軍港の浦添移設に関する環境影響評価について、米軍が使用することによる影響が想定されるにも関わらず記載がないとして、NGOのメンバーが方法書の改訂を求めました。

埋め立て予定地周辺

那覇軍港の移設が予定される浦添西海岸は、沖合をおよそ49ヘクタール埋め立てる予定で、埋め立てが環境に与える影響を評価する「方法書」の縦覧期間は17日で終了しました。

NGO「沖縄環境ネットワーク」の桜井国俊さんは、この環境影響評価の方法書ではすでに合意されている米軍の使用を明示しておらず不適切だと指摘しました。



▼沖縄環境ネットワーク 桜井国俊さん
「この事業では明らかに目的のところに、米軍の軍港として使うと書いてあるのだから、当然のことながら米軍の軍港として使う環境影響評価があるべき」

このように述べて方法書の改訂を求めたほか、米軍に基地の管理権を与える日米地位協定上、新たな軍港を軍がどのように使用するか、管理監督するのは実際には難しいとも指摘しました。

方法書の縦覧は17日で終了しましたが、沖縄防衛局は方法書への意見を来月1日までメールや郵送で受け付けています。