糸満市内の公園整備をめぐり、業者から冷蔵庫とエアコンを受け取ったなどとして、市職員の男が収賄の疑いで逮捕された事件。なぜ事件へと発展したのか、構図をみていきます。
上原容疑者は、糸満市建設課の職員として公園の整備に関わっていました。一方の知念容疑者は、石垣市に本社を置く、公園の建設や設備の施工を行う会社の役員です。
知念容疑者の会社の特約店となっている遊具製造会社の遊具が、糸満市に採用されるよう、有利な取り計らいを受けたいという思惑を知りながら、上原容疑者は、去年の7月と今年3月の2回にわたって家電製品を受け取ったとされます。
糸満市は上原容疑者の逮捕をうけて、11日会見を開きました。
▼當銘真栄市長
「市民の皆様の信頼を裏切ることになり、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
市によりますと上原容疑者は土木系の技術職として採用され、事件当時は係長として公園建設などの設計図作成に携わり、去年は3件の公園工事に関わっていたということです。
市ではこれまで複数人で決裁をチェックすることで、癒着が起きない体制をとっていたとしていますが、當銘市長は「こういうことが起きた以上、抜けているところがあった」と市の落ち度を認め、再発防止策を徹底すると強調しました。