
▼山城みどり 学芸員
「キクさんのお母さんが花嫁衣装として着ていたものを縫い直して、娘のキクさんのもんぺとして作られた」
花嫁衣裳の「小禄クンジ―」を仕立て直したものです。
「お父さんは、命はひとつしかないから大切にしなさいって、ずっとキクさんに言っていて」「一緒に逃げていた隣の家族の方たちが、集団自決しようと言って、自分の門中墓に行って集団自決しようとしたことがあった。ただキクさんは、私は絶対死なないと言って、ひとり反対して生き残った」


2006年に開館した那覇市歴史博物館。収蔵品の多くは、首里・那覇にゆかりのある人々から寄贈されました。比嘉さんが推したのは、尚家伝来の壺屋焼きの燭台。「国宝」に指定されています。