アメリカとイスラエルが28日、イランへの攻撃に踏み切りました。これを受け、イランはイスラエルへの報復攻撃を行うなど戦火が拡大しています。

緊迫のイラン情勢。いま一体何が起きているのでしょうか。

イラン攻撃 なぜこのタイミング?

高柳光希キャスター:
アメリカ軍がイランを攻撃するのは2025年6月以来です。イランでは200人以上が死亡しており、最高指導者のハメネイ師も死亡しています。

その後、イランがイスラエル側に対し報復攻撃を行い、11人が死亡している状況です。

なぜこのタイミングで、アメリカはイランに対し攻撃を行ったのでしょうか?

元JNN中東支局長 秌場聖治 記者:
身も蓋もないことから先に言うと、標的としていたハメネイ師の居場所が分かったからということがあります。なぜ攻撃が2月28日になったかは、ハメネイ師の居場所について確度の高い情報が入ったからです。

これから分かるのは、イスラエルやアメリカのインテリジェンスがかなり精度の高い情報を挙げてきたということで、恐ろしいと思います。

さらにもう少し広い話をすると、2025年6月には、イランの核施設をメインに狙った攻撃がありました。これだけでは、イランの核計画を完全に排除できないということが明らかになっていました。

特にイスラエルはもう一度攻撃が必要だと思っていましたし、大量な弾道ミサイルを撃ち込まれると迎撃しきれないということも分かっていました。なので、核開発の施設とともに、弾道ミサイルの能力を削いでいくのが大事だと考えたということです。

しかも、イランが防空態勢を立て直す前にやりたかったということはあると思います。

そして、イランに攻撃があったら反撃をするであろうイスラエル周辺の勢力があります。たとえば今回も攻撃されているレバノンのヒズボラやガザのハマス、シリアのアサド政権です。これらの代理勢力が弱体化、あるいは崩壊しているため、攻撃しやすくなってきたということは考えられます。

高柳キャスター:
ハメネイ師を狙ったということで、すでに攻撃の狙いは達成されていると考えられないのでしょうか。

元JNN中東支局長 秌場聖治 記者:
イスラエルにとっては、狙いは極めて明白だと思います。それはやはり、イラン指導部の排除です。いきなり問答無用でハメネイ師を狙いにいっているので、これは間違いないです。

そして、弾道ミサイル能力の破壊。これも、狙っている先を見れば明らかです。

ただ、アメリカについては、そこまでクリアカットでない印象があります。トランプ大統領は攻撃後のビデオ演説で「政権転覆」を示唆していました。

しかし、それをなぜ今やるのかということに関してはあまり言及されず、これまでのアメリカとイランの対立の歴史を長々と話しています。一方で核の話をしてみたり、イランのデモに参加した人たちに「テイクオーバーせよ」と呼びかけたりなど、今ひとつはっきりしないです。

しかも「体制転換」ということなのに、「新しいリーダーシップとは話ができる」というようなことも話していて、このあたりももうひとつ見えてこないです。ここ数日のうちに見えてくるかもしれません。