▼諸見由則さん
「何もない中で最初立ち上げるのが大変。かなり図案に苦労したんじゃないかな。それをずっと前田先生一人でやった功績は大きい」

2019年の火災を受け、悲しみに暮れる中でも再建に向けて意気込んでいた前田さんは火災翌年の1月に死去。諸見さんは志半ばでこの世を去った恩師の思いを胸に復元作業にあたり、後進の育成や技術の継承にも力を注いでいます。
▼漆芸工房 天久碧さん
「まだまだ教わる身なので “継承” なんて、という感じですけど、いつかは先輩方のように漆を伝えていける人になりたい」

▼漆芸工房 崎間清野さん
「漆の仕事を学べる機会がなかなかないので、こういう形で私たち若い世代が学べたり、諸見さんが育成を考えてくれているから、仕事もできて機会を設けてくれたのは本当にありがたい」