宮古島市の漁港で7月、26歳の母親と3歳の息子がうつ伏せの状態で浮いているのが見つかり、その後死亡が確認されました。
県内では今年1月から7月21日までの間に、去年の同時期よりも7件多い54件の水難事故が発生し、13人が死亡、または行方が分からなくなっています。

マリンレジャー中に溺れた場合、どのように対処すればよいのか、水難事故防止に取り組む救命士に話を聞きました。
一般社団法人UITEMATE・仲村翔代表理事:
「基本的に声を出さない。『助けて』と声を出すことで、肺にある空気が抜けていく。肺に溜まった空気は浮力の一つになるので、空気が抜けて沈む原因になる」

このほか、水から手を出すことも避けるべきだといいます。
「助けて! と手をあげたら、必ず沈んでいく。人の体は2%しか浮かない。2%というのは、手のひら1つで1%なので、両手で2%」
「手のひら2つ分をどこにもっていくかというと、口と鼻。口と鼻だけを水面に出して、あとは全て手も足も全部水の中。この状態で手を広げて大の字浮き」

「浮いてまて」と呼ばれるこの対処法は、呼吸をしながら体力を温存しつつ、救助を待つことができます。
